このブログについて

このブログは note にてほしなが AEW について公開していた記事を移転させたブログです。

note で公開していた記事はすべてこちらに再掲しています。また今後の新規記事もこちらで公開します。

今回の移転は note および運営母体の cakes のメディア倫理に対して看過しがたいものを感じたための判断になります。ご了承ください。

怒れるカウボーイは蛇の夢を見るか? 後編

CMパンクは蛇である。

これだけの痛みを感じると生きているという感じがする、そんな感覚を理解する人間はそれほどいない。お前はわかるよな、マックス。もしそうでないなら、3月6日に理解することになる。
CMパンクこそが主導権を握っている、お前もわかっているこのことをお前は突きつけられるはめになる。そして俺もまた、自分自身が何者なのかを知っている。
俺はもはやPGパンクだって? 俺はもうかつての俺じゃないだって? そんなに憧れの存在だった男に会いたいのか? おめでとう「マックスウェル・ジェイコブ・フリードマン」! だがお前には、その男と対峙する用意はできていない!
3月6日、俺はお前を犬よろしく這いつくばらせて歩かせてやる。お前の母親でさえそれがお前だと気づかなくなるまで何度でも打ちのめしてやる。リングでお前をばらばらに引き裂いてフロリダ州オーランド中にばらまいてやる。
お前がそう望んだ。
そしてそれ以上に、お前にはそれがふさわしい。
3月6日、俺は怪物になろう。この世界の怪物どもと戦うために。
俺はCMパンクだ、そして、俺はお前より優れているんだ。

CMパンク vs. MJF は世代交代の話になる。そう思っていた。かつて蛇だった男が老人となり新たな蛇に噛まれる、その円環の物語になるはずだと。

だがCMパンクは蛇だった。蛇は皮を脱いで、かつての姿をよみがえらせた。

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怒れるカウボーイは蛇の夢を見るか? 前編

アダム・ペイジは怒っている。

AEW 創設以来の二年間を苦闘の中に歩みついに世界王座に至ったアダム・ペイジ。ようやく自分に見合うだけのものを手に入れ、それにふさわしい自分になれた、という一瞬の安らぎと共に終えた FULL GEAR 2021 から一夜明けると、待っていたのはその王座の重みだった。

最初は “Best in the World” ブライアン・ダニエルソンだった。

言うまでもなくプロレス界の最高峰に立つ一人、AEW 登場以来無敗、そして何よりもケニー・オメガと三十分引き分けに至った男。それだけで初防衛戦の相手として申し分ないどころか荷が重すぎるのではと思わせる相手は、ペイジには自分と対峙する用意ができていないと指摘したうえで、念には念を入れるようにペイジの王座への道を支えてきた「ダーク・オーダー」の面々を潰しにかかる。

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フックとダンハウゼンに友情は芽生えるのかという話

突然ですが、みなさん凸凹コンビって好きですか?

似た者同士、気の合う相手、そんなコンビも好きだけど、「何がどうしてお前ら組んでるんだよ」みたいなコンビも楽しいですよね?

そして今、 AEW で一番熱い視線を向けられているといっても過言ではないコンビが爆誕しようとしている。

フックとダンハウゼン、通称フックハウゼンである。

といっても「そもそもその二人誰なんだよ」という意見の方も多いと思うので、それをざっくりまとめた記事です。

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ウィーラー・ユウタに注目していけという話

※ AEW やアメリカインディファンの間では「ウィーラー・ユータ」表記が一般的ですが、今回新日本プロレス公式で「ウィーラー・ユウタ」と表記されているため、そちらに合わせています

第一声は「ストロング AEW 支部かここは?」だった。

Elevation に出てきた(当時 IMPACT! から出演中だった)カール・アンダーソンとの対戦相手として現れたのは、NJPW Strong の方にたびたび顔を見せていたウィーラー・ユウタ。いわゆる「お名前はかねがね」枠だったので第一声がそうなってしまったのだが、実際試合を見てみたらいい試合する選手だなあと思った。

続けて DARK にも出演するが、なぜかそこでは試合に勝って踊り狂うアンヘリコと花道でぶつかることに。Elevation・DARK のスイッチャー、やたらアンヘリコを推す。

そしてここで「ウィングメン」の一員として長く参戦しているライアン・ネメス相手に勝利を収める。Elevation・DARK で勝つとなるといわゆるゲスト枠ではないと考えていいので、おお早くも AEW が接触しているのか!?と思ったら。

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FTR とジャングル・ボーイ&ルチャサウルスの関係ににっこりしたという話

薄々気づいてはいたのだが、私は師弟関係というのが好きらしい。

師弟関係というとまず AEW におけるメンター関係が思い浮かぶと思うし、実際私も大好きだ。マット・サイダルとダンテ・マーティンのコンビとかめちゃくちゃ好きだったな……。ダンテがチーム・タズに入って出た(としか言いようがない)のでここの関係も一応復活はしているようだが、ダンテが兄ダリウスと一緒にトップ・フライトとして活動を再開したのと、サイダルがリー・モリアーティのメンターにもなり、さらに本人が現在負傷中ということで若干宙に浮いているような感じに見える。そのうち何となくユニットっぽくなってくれたらいいんだけど……。

しかし自分にとってツボに入る師弟関係というのは、こういう素直な(?)ものとはちょっと違うらしい。つまり、「ベテランが若手に目をかけたりはたまたいびったりしているうちに、若手がライバルとして成長してしまう」関係が好きらしい。モクスリーvs.アリンとかそういう片鱗のある対戦だったし、 IMPACT! でのアレックス・シェリーのジェイ・ホワイトに対するマイクとかめちゃくちゃツボに入りましたね……。

ジェイミー、ジェイじゃないぞ、ジェイミー。そこに行ってお前と Too Sweet サインを交わすつもりはない。お前は自分を “スイッチブレード” ジェイ・ホワイトと今は呼んでいるが、俺にとってお前は2015年に新日本の道場で出会ったジェイミー・ホワイトだ。ROH で金を稼ぐために海外遠征を行っていたとき、一年半一緒に住んでいたジェイミー・ホワイトだ。

新日本に行けばオカダと戦うこともあるだろう、そして彼をあそこまで大物にしたのは俺だと思い出す。ヤング・バックスが始めた AEW に行けば、彼らもまた俺の薫陶を受けていることを思い出す。俺が今ある業界を作り上げた。
そしてお前もまた、俺の手が加わっているんだ。プロレス界で起こっていることすべてがお前によるものだというのなら、 little brother 、お前は俺によって作られたんだ。

そして今週、DYNAMITE でタッグ王者ジャングル・ボーイ&ルチャサウルスは王座を狙い一時はベルトを盗んだレッドラゴンと対戦。ベテランタッグ相手にあわやというシーンもありながらなんとか防衛を果たしたが、カイル・オライリーが椅子で二人に一撃を加えると相棒のボビー・フィッシュと共に引き上げていく……ときに現れたのは、 AAA タッグ王座に加え ROH タッグ王座を獲得し、前週には永遠のライバルであるヤング・バックスとの18か月ぶりの再戦を制した FTR 。

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ツンデレおじさんジェリコに振り回されているという話

日本時間2022年3月17日、私は腹を立てていた。

クリス・ジェリコが結成した新ユニット “Jericho Appreciation Society” のネーミングがあまりにもダサいことに。

お気に入りのタッグチームである 2.0 のマット・リーとジェフ・パーカーがダディ・マジックとアンジェロ・パーカーと改名されたことに。

若きプロレスラーの鑑と目していたダニエル・ガルシアが「俺はスポーツ・エンターテイナー」と言ったことに。

ジェリコの掌で感情をころころ転がされている自分に。

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シュレーディンガーのジェイ・ホワイト

以前ジェイ・ホワイトについて書くほどのファンじゃないし……と言いましたが、いろいろありすぎてなんかお流れになりそうな空気を感じているので備忘録も兼ねてやっぱり書きます。いいかジェイ、 AEW に踏み入った以上お前には絶対 MJF と試合してもらうんだからな(圧)

繰り返しになるが、私はジェイ・ホワイトのファンではない。ファンというにはあまりに試合を見ていない。新日は not for me なため基本見る選択肢に入っていない(団体として軽視しているという意味ではないし、楽しんでいる方を見るのは楽しい。ただ単に新日で行われる試合の傾向が私には向いていない)ので、アメリカの団体に出たときの映像などをいくつか見ている程度だ。最近は NJPW Strong で AEW の選手と対戦する機会があるのがありがたい。そのうちキングストンにぶちあたりますように!

じゃあジェイの何を見ているのかと思われるだろう。バクステである。早い話が私はジェイをバクステ面白お兄さんだと思っている。

いい笑顔しやがる。超個人的な話として、新日ワールドの翻訳センスは好きです。

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蛇、もしくは語り直すということについて

「バカな老いぼれめ、俺は蛇だ」

「悪魔が仕掛けた最悪の罠は、悪魔なんて存在しないとお前たちに信じさせたことだ」

何度か言っているが、私は AEW を見始めるまでプロレスから十年近く離れていた。その間はほぼ試合を見ることなく、たまにニュースを目にする程度だった。

それでも、この言葉が自分の中から立ち消えることはなく、むしろどんどんと存在感を増していった。

その試合がどういう状況で行われたのかもわかっていなかった。その試合がどんな意味を持っていたのかもわかっていなかった。ただ、そこで語られた「物語」に魅了されてしまった、としか言いようがない。

この言葉を放った男の名前はCMパンク。Ring of Honor を離れ WWE に加入する寸前の “Death before Dishonor 3” での一幕だった。

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ファンの奇妙な沼-あるいは私はいかにして悩むのをやめてAEWを愛するようになったか-

本当はジェイ・ホワイトのこと書こうと思ったんですけど、考えてみたら書くほどのことない(正直ファンというわけではない)(あれだけはしゃいでて?)(好きだけどファンというほどじゃないんです、本当)ということで、「これだけ適当な人間でもそれなりに AEW にはまって楽しんでますよ」という話を。以前この話書くって言ったらまさかのさくらえみ選手に捕捉されたし……。

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2022年退団者の試合を振り返りたいという話

2022年、AEW は創設三年目を迎えた。

三年目の団体にしてはメンバーが豪華すぎてめまいがするのだが、当然ここまでメンバーが増えると試合がなかなかできない選手もいるし、さまざまな理由で AEW を離れる選手も出てくる。特に創設時のメンバーは多くが三年契約だったということで、オリジナル・メンバーから退団(契約更新なし)の選手が出てくる(契約更新なし=今後出場しないのかは現在不明)

ということで、こういう試合があったねと振り返ることでこの三年の間に AEW を支えてくれたことへのささやかな感謝を一ファンとして示したい。

  • この記事は契約更新なし(らしい)ということが本人か公式筋から明らかにされたら更新する形式で執筆します
  • 2022年1月24日:ビッグ・スウォル、リオ・ラッシュ、ピーター・アバロン
  • 2022年2月16日:ピーター・アバロンはまだ契約下とのことで記事から削除。コーディ・ローデス&ブランディ・ローデス追加
  • 2022年4月1日:ジョーイ・ジャネラ追加
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