このブログについて

このブログは note にてほしなが AEW について公開していた記事を移転させたブログです。

note で公開していた記事はすべてこちらに再掲しています。また今後の新規記事もこちらで公開します。

今回の移転は note および運営母体の cakes のメディア倫理に対して看過しがたいものを感じたための判断になります。ご了承ください。

キャッシュ・ウィーラーが「おもしれー男」な話

まず最初に謝っておきたい。FTR は王座戦線常連であるべきとてもいいタッグチームだし、本来ならそのクオリティがいかに素晴らしいかを語る記事を書くべきなのだとわかっている。

でも今から書くのはキャッシュ・ウィーラーが「おもしれー男(イケボ)」な件です。お前はそういう観点でしかプロレスを語れないのかと言われたらはいそうですとしか答えられません。あとダックス・ハーウッドが別に地味とか目立たないとかいうわけじゃないんでそこは勘違いしないでほしい。ダックスの試合見ているとこの人本当若い人育てるの大好きなんだな……って思う。ジャングル・ボーイとの抗争もだし、リー・モリアーティと対峙したときも(プロレス的な意味で)優しかった。素晴らしい。

でもキャッシュが面白すぎるんだわ……。

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この夏はダニエル・ガルシアが熱いという話

最初の印象は「うまいけど名前がかぶるタイプの選手だな」だった。

格好もキャラクターも名前もいわゆる「一目でインパクトのある」タイプではない。でも DARK に出てくる以上期待の選手だろうとは想像ついたし( DARK に出てくるのはある程度のレベルのある選手と認識しているので)実際いい試合するなあと思っていた。

そんなダニエル・ガルシアが、この夏突然プッシュを受け始めた。いや君 ALL ELITE してないよね?

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オレンジ・キャシディという男 インディ再び編

といっても AEW 以前の試合が多いので、タイトルは割と詐欺です。

AEW ですっかり人気者になり、ついには AEW 世界王座戦に挑んだオレンジ・キャシディ。あ、試合後に「ドン・キャリス 埋める」で検索かけました(冗談です)

これだけ注目されるようになると過去試合もどんどん YouTube にアップロードされるし、インディ参戦試合も一年置かずに無料公開されたりする。まあ PWG でのイビル・ウノ戦は望み薄だけど!( PWG がそういうスタンスの団体なので)(チャック・テイラーvs.オレンジ・キャシディがあったミステリー・ボルテックス6の BD 買ったよ)

名前はよく聞くけど存在が割と謎だった団体 Pro Wrestling Guerrilla 略して PWG 。円盤を買って見るタイプの団体と気づくのに時間がかかりました。

ということでオレンジ・キャシディのインディ行脚再び、別名「またいろいろインディの試合掘ってみた」です。

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ケイオス・プロジェクトを推していきたいという話

昨今ロースターの充実甚だしい AEW だが、開始当初から盛り上がり続けてきたのがタッグ部門だろう。初代王者 SCU に始まりアダム・ペイジ&ケニー・オメガのタッグ戦線、そこから THE ELITE 内のごたごたも交えての FTR 戴冠、そして宿命の対決というべき一戦を経てのヤング・バックス政権。そして長らくやりたい放題だったヤング・バックスから ALL OUT 2021 でベルトを剥がしたのは、こちらも開始当初からの参戦組で、怪我で活動期間はまばらになりがちだったが出れば必ず高いクオリティを見せていたルチャ・ブラザーズ。

もちろん上記のタッグチームだけではなく、サンタナ&オルティス、ベスト・フレンズ、ジュラシック・エクスプレス、ダーク・オーダー(イビル・ウノ&スチュ・グレイソン)、ザ・ハイブリッド2、プライベート・パーティといった初期参戦組に、ダーク・オーダー(ジョン・シルバー&アレックス・レイノルズ、アラン・”5″・エンジェルス&プレス”10″・ヴァンス)、ワイルド・シングス(ジョン・モクスリー&エディ・キングストン)や Men of the Year(イーサン・ペイジ&スコーピオ・スカイ)やサイダル兄弟といった途中参戦・結成組、さらにはヴァーシティ・ブロンズやアクレイムド、トップ・フライト、ベア・カントリーなどの若手・インディ参戦組も増えてますます充実。しかしこれだけいると当然それぞれ格付けのようなものは見えてきて、誰もが王座戦線に絡めるというわけではない。

そんな中、格付け? なにそれおいしいの?的にマイペースに、しかし着実に AEW に食い込んでいるタッグチームがある。

その名はケイオス・プロジェクト。

往年のデスマッチの名手ルーサーと、小柄なマスクマンのセルペンティコという異色のタッグ。そもそもこの二人が組むきっかけからおかしかった。

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ブラックとマーフィの因縁が楽しみという話

WWE を見てないのは単純に時間がないからだが、見たら絶対に面白いとは知っている。というかアメリカのプロレスは普通に WWE から入ったし、見てたのはCMパンクが一気にスターダムに上がっていく時期だったので、早い話プロレスの親の一人がCMパンクみたいなもの。あとROH時代の有名なマイクが十年以上ぶっ刺さって抜けない。なので例の噂にはガクブル震えている。ノスタルジーに殺されたくない……あとそれならコルト・カバナとの関係を公私ともにきちんと修復してほしい。お願いだから。

そんな感じで(?) WWE は遠巻きに見ている現状だが、「これきちんと見たほうがいいかなあ」と思った抗争がある。アリスター・ブラックvs.バディ・マーフィだ。

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DARK や Elevation で解像度を上げると楽しいという話


新番組 RAMPAGE も始まろうとしているタイミングで何だが、やはり一度しておきたいと思った話なので。なお RAMPAGE で「あの人」が登場するかについては公式発表が出るまで何も信じるなを十年以上叩き込まれてきた身としてノーコメント。スペインのスポーツ紙に何度踊らされたことか。あと普段は PPV の話しかしないくせにアンドラーデ登場を突然ネタバレするムンド・デポルティーボ本当そういうところ。

AEW の番組は二時間の DYNAMITE がメインだが、それ以外にも DARK と Elevation という二つの YouTube 配信番組がある。配信時間はバラバラで一時間~二時間程度、両方が二時間越えになると DYNAMITE と合わせて六時間以上になりわぁいと目が遠くなる(私は視聴時間の配分がへたくそなので一週間がかりで見ることになるのもザラ)(複数団体見ている人本当どうやってるんです?)

テレビ放送枠外の試合なのでスカッシュマッチも割とあるしインディからの招待選手相手なら勝敗がほぼ見えている場合が多いが、では DARK や Elevation は視聴に値しないかというとそんなことは全然ない。むしろ AEW を見るなら DARK や Elevation をフルに楽しんでけ、という話。

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イーサン・ペイジがウザ面白いというゆるい話

Revolution 2021のラダーマッチ。サプライズ参戦枠で登場した選手を見て私の第一声はこうだった。

「あ、なんか名前よく聞く人だわ。MJF とドッグカラーマッチしてたっけな……」

まだまだインディには疎いのでこうしたサプライズ枠で盛り上がりにくいのは我ながらもったいないと思うのだが(エディ・キングストンが登場した時とか「うーん知らない……」だったのが今や登場するたびに「キングストン~~~」となっているので適応力自体は高いと思う(自己肯定感を高めていく))それでもまだイーサン・ペイジについては「名前だけは知っている」という認識はあった。それがあっという間に「今 AEW で一番生で見たいウザ男(誉め言葉)」枠になるとは……。

あ、私が AEW で一番「おもしれー男(イケボ)」と思ってるのはキャッシュ・ウィーラーですのでそこは誤解なきよう。登場するたび短時間であっても絶対おもしろムーブしてくれるの何?

後ろでお花咥えたりしてて画面の情報量が多い、というかピナクル全員がキャラ濃すぎてどこを見たらいいのかわからなくなって結果印象が曖昧になってしまう……。しかし FTR のようなどちらかというと男むさい二人組がお花持っているのなんかしみじみといいですね。

なおイーサンとはニアミスを繰り返しまくっていたことが判明し七転八倒するのだがそれは後述。あとペイジって呼ぶとアダム・ペイジとかぶるのでイーサンと呼びます。

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AEW とインディプロレスの呼び声

AEW を見るようになって知ったことの一つが、「アメリカのインディプロレスの裾野は広い」ということだ。他団体を批判するわけではないが、インディ時代のネームを基本使わせない(現在この縛りは徐々に緩まってはいるが)WWE との差別化ができている一点だと思う。

AEW に登場した選手はその名前で調べればインディでの試合動画が出てくる。DARK や Elevation に登場する以上 AEW の選手相手には敗れることがほぼ決まっているとはいえ、当然ながらそれまでの積み重ねがある選手たちだとわかる。世界規模での配信という晴れ舞台であり、プロレスという性質上「どう負けるのか」も腕の見せ所ではある。まあ瞬殺のスカッシュマッチも割とあるけど……過去には WWE で「AEW 現副社長が現解説者にテーブルにたたきつけられた」なんてこともあるし、そこは経験というか……。

人に歴史あり。ポール・ワイトが試合をすることになってヤング・バックスと対戦となったら、マットのことだからこれもう一回やってくれそうな気がする。

そんなわけで検索していたら「あれお前だったのか」的に過去の対戦が出てきたりするし、そこに因縁があったのかと驚いたりする。その結果 MJF とのドッグカラーマッチ見てたのにきれいにイーサン・ペイジを認識できていなかったことが判明したし(今は大好きです)、イーサンとダービー・アリンの過去の因縁を知って現在のストーリーへの理解度が深まった。あと AEW はいつ MJF とコルト・カバナの感動の父子再会やってくれるんですか?

反抗期の息子。難しいお年頃だからね……。

さて。そんな感じで DARK や Elevation を見ていたら気になる選手が出てきた。その名はチャンドラー・ホプキンス。

Blood & Guts が MJF の「舞台」だった件

……ジェリコとの話はめちゃくちゃ長くなるのと私の情緒が七転八倒するのが書く前から目に見えているので Blood & Guts 見てから考えます。

MJFとモクスリーの抗争が楽しかったなという話

見ました。そして、書かなきゃいけないな……って思ったので書きます。

言うまでもないが、アメリカのプロレスはある程度の演劇性が求められる。それは単純に演技力だったり、マイクによるストーリーの組み立てだったり、試合の中での因縁のひも解きだったりする。こうした面のうまさというものは元々の資質に加え、その人がどれほど意識的に研究しているか、経験を積んでいるかにも寄るだろう。

MJF という男は、この面においてマイク・スキット・試合のすべてで高水準を現時点で達成していると思う。それも本人が語っていた「オールドスクール」さを根底に持つがために、奇抜さや斬新さそのものは(今は)欠けているとしても、確実に伝わるものとして作り上げられている。

今回はクリス・ジェリコとの抗争がメインだが、その前にこの試合の話をしたい。オレンジ・キャシディとのダイナマイト・ダイアモンドリング争奪決勝戦である。

いやお前ことあるごとにオレンジ・キャシディの話をせずには進められないのか?とお思いかもしれないが、オレンジ・キャシディの話をせずに進めるつもりがないので続けます(開き直り)

アダム・ペイジとの決勝を制して以来、一年間ダイナマイト・ダイアモンドリングを所持していた MJF 。ヒールの立場を生かしてこのリングでのチープショットがおなじみのムーブになっていたが、そこにやってきた再度の争奪戦(というか毎年争奪戦するものだったんだ?と思ってしまったファン) もちろん簡単に譲り渡すつもりもない MJF の前に立ったのは、AEW の人気の一角を担うオレンジ・キャシディ。それもクリス・ジェリコと三か月以上の抗争を繰り広げ、その間にオレンジ・パンチという必殺の一撃を定着させた。

個人的にオレンジ・パンチはゆっくりしたテンポから突然ギアを上げる「サイン」として使われるのが好きだったので、今のフィニッシャー扱いは若干お気に召さないんですけどね……というのはさておき。撃つ前にアームカバーをすぱーんと捨てていく仕草は好きです。

当然この一撃を警戒する MJF は、オレンジ・キャシディ定番ののろのろした組み立てなど付き合うつもりはないとばかりに最初から仕掛けていく。ともかく必殺のオレンジ・パンチを打たせなければ勝機はあるとばかりに手を痛めつけていくが、同時にそれは「勝利した暁にはリングをはめる」手でもある。つまり「フィニッシャー封じ」と「リングを渡さないという決意」を手への攻撃一つで表現している。

うまいなあ、と思った。MJF は本当こうした試合の中での表現がうまい。飛び技を使わずにグラウンド技で構築するからこういう表現を入れる余地があるという、試合のスタイルとの見事な合致の一例だ。

さて本題。クリス・ジェリコとの抗争である。経緯についてはまとめてたら本当に長いのと、モクスリーとアーチャーが何故組むに至ったかという話のときのように複数の筋が入り組んでいるわけではない(基本的にはジェリコと MJF のいちゃいちゃ(断言))ので、この記事で取り上げたいポイントだけに絞って話す。

Blood & Guts は、文字通り、 MJF の「舞台」だったという話。

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MJFとモクスリーの抗争が楽しかったなという話

また MJF についてなんだ、すまない。

いや私だってほかに書きたいことはある。オレンジ・キャシディのインディ動画巡り第二弾だとか、AEW の番組は DYNAMITE だけじゃなくて DARK や Elevation も注目選手やずっと見ていると楽しいところがたくさんあるぞ!という話もしたい。

でもやっぱりこれについては書き残しておきたいんですよ……なんといっても MJF の初のベルト挑戦だし……。

ところで以前の記事を何の気なしにツイッターに載せたらなぜか本人に捕捉されるとかいうミラクルが起こったので(本当何故?)タイトルに名前入れるのぶっちゃけ怖いけど、でも二度起こるようなことないでしょ!という強い気持ちで臨みます。また捕捉されたらその時に身の処し方を考える(大袈裟)

さて。「スポーツライク」を標榜する AEW においては王座戦についてもそれっぽいシステムを導入している。それが「勝敗ランキングシステム」。といっても「優先的に王座挑戦権を得られる」というだけで王者から指名されればランキング外の選手が挑戦することもあるので、そこまで厳格なものと考えなくていい。ただランキングが上がってきたりすると「そろそろ王座挑戦が来るな……」という予感とわくわくが味わえる。

これは今回の話とは関係ないけどモクスリーとダービー・アリンがそろって王者なので……(相変わらずこのコンビが好き)

そして2020年も中頃、一時の完全無観客状態から少しだけだが観客動員も再開して新しい状況にも慣れてきたかなと思った頃に、不穏な動きを見せている男がいた。

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